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素粒子論関係の読み物
何かと間違われやすいのだが・・・ 実は僕は物理系の出身。まあ学生の頃は凝縮系物理学と言うべきか、物性物理学というべきか、統計力学と言うべきかがメインフィールドだったので、素粒子とか高エネルギー物理学のような紙と鉛筆だけで考えられる理論分野とか超ビックサイエンスになってしまった実験屋さんで成り立っている分野には疎く、学生の頃は自分で理論を追いかけ実験をというこじんまりとした世界で生きていた。今やっている世界は物理系ではある物のちょっと毛色の違うやっぱり莫大なお金がかかる分野ではあるのだが、興味は工学的なものですね。
昨年は南部陽一郎さん、小林誠さん、益川敏英さんがノーベル物理学賞を受賞と言うことで、にわかに物理系、特に素粒子系の書籍が書店でも目立つので、勉強がてらいろいろ購入。それでなくとも割と復刊ブームであるのだが、僕が学生の頃から見たら羨ましい時代なのである。
まずは小手調べということで、素粒子関連の基礎的な入門書から。南部先生の「クォーク」は高校時代に読んだものから版が変わっているので購入。ブルーバックスだと思って読んだら痛い目を見る程度に難しい。また「こんなにわかってきた素粒子の世界」と言う本は会社の同僚に教えていただいた本であるが、これ本当に入門書?と疑うような本である。なにせ、Schrodinger方程式は言うに及ばず、Dirac方程式やら、スピノルやら・・・ 真面目に読み出したらこれで済まないのである。
講談社
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技術評論社
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今回のノーベル賞受賞の内容を直接扱っているのは、小林先生の「消えた反物質」と「CP対称性の破れ」の実験検証をした「小林・益川理論の証明」あたりを読んでみようと購入。どちらも数物系の人じゃないと読み解くのは難しい。特に小林先生の「消えた反物質」はブルーバックスの中では最も難しいのでは無かろうか。立花隆氏の最近の本はいろいろ突っ込みどころがあり、「小林・益川理論の証明」でも突っ込める場所はいくらでもある(僕が思うに物理って高エネルギー物理学や素粒子だけじゃないんですよと)のだが、ライバルの駆け引きのような物が某プロジェクトXのような感じにまとまっており、比較的おもしろく読ませてもらった。今週小林先生と益川先生の講演会があるので聴講してくるつもり。
講談社
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朝日新聞出版
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続いて購入したのは南部先生の「素粒子の宴」。まだ全部読んでいないのだが、僕らの世代だとごく普通の超伝導の発現はBCS理論にて説明されていて、学部生~院生時代のゼミとか輪講でさらっと通り過ぎて理解したつもりになっているのだが、南部先生はBCS理論が正しいと思うまで2年間費やしたあとに、「自発的対称性の破れ」にたどり着いたそうな。才能もあるとは思う物の理論や概念が形づくられ理解されていく過程と、整理され尽くした物を学ぶということにどれだけのギャップがあるのかと思わざる得ない。もともと物性物理とか統計力学をやってきた身の上としては南部先生の功績は非常に分かりやすい。
ここから先はまだ未読のもの。まずは超ひも理論関係。実験で検証されてない物理理論なんかウソっぽいよなと思いつつも、実験屋ではなくなってしまった今、読み物として楽しむ分にはおもしろいだろうと言うことで、購入。ちと放置中・・・
草思社
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学生時代に読んでおきたかったが長らく絶版(英語版は入手できる環境にあったが読まないよね)となっていた朝永先生の「スピンはめぐる」。先の南部先生の本の所に書いたが、スピンという概念がどのように見つけられ、どのようにして理解されてきたかを知るためにはこの本を読むしかないと思っている。やはりさらっと習う世代と、見つけ出して理解してきた世代とのギャプはあるのだが、追体験させてくれるという点で朝永先生は非常によい仕事をしていると思う。(有名な量子力学の教科書も同じ) ただもうじっくり本を読んで理解を進めていくほど時間が取れない上、頭の回転も大分鈍ってしまった昨今、購入したが読み切る自身は全くないのである。この本にはこういう一文がある。「つきつめて物事を考えないで、あやふやなまま何でも分かった気になってしまうノンキ坊主」・・・まさしく私のことだ。よく考えて理解するよう努めていかねばならないと思う次第である。
みすず書房
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待望の復刊プラスアルファ
祝・名著復刊!懇切な脚注・補注が追加。江沢洋先生、Good job!トラックバック:0
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